口元だけ笑ってみる
『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』などの代表作を持つ名女優、オードリー・ヘプバーン。口角がキュッと上がったチャーミングな笑顔が印象的です。 その笑顔は、彼女が日ごろから行っていた習慣によって生まれていました。彼女はとくに楽しくないときでも、せめて口元だけでも笑っていようと心がけていたのです。 彼女は幼少期、第二次世界大戦によってすべてを失いました。父親はナチズムに傾倒し家族を捨て、彼女は母親とともにオランダへ移住。しかし、オランダもドイツの侵攻を受けるなど、決して安全ではありませんでした。 過酷な少女時代を乗り越えるために彼女が編み出したのが「楽しくないときでも、せめて口元だけ笑[…続きを読む]
2022/12/14 執筆者:setoguchi