文章は書けば書くほどうまくなります。それは間違いありません。しかし、人に読んでもらうための文章を書くには、やみくもに書いているだけでは意味がないのです。
人に読んでもらうためには、コツが必要です。コツとは「エピソード」を入れて、ストーリーを作ることです。「エピソード」を入れれば、人は読んでくれるし、「エピソード」が入っていなければ、人は読んでくれません。
とはいえ、「エピソード」を入れろといっても、なかなかすぐには浮かばないでしょう。それには
訓練(ワーク)が必要です。
私のワークショップでは、その日のテーマを決めます。たとえば、「努力」「根性」「妥協」「挫折」「成功」「達成」「失敗」「先延ばし」などです。これらのテーマに則したアスリートや監督たちの名言を3つ選び、解説します。
みなさんは、この3つの名言を入り口にして、自分の人生を振り返り(振り返るだけでも貴重な体験です)、掘り下げて、そのテーマに則した「エピソード」を見つけてください。もし、自分の「エピソード」が難しければ、人(先輩、後輩、友人、好きなアスリートやアーティストなど)の「エピソード」でも構いません。必ず見つかります。
その「エピソード」を文章にするだけでいいのです。
もちろん、書くための細かいテクニックは必要(順次、伝授していきます)ですが、「エピソード」を見つけて書ければ、80%は完成したといえるでしょう。
どんなに短い文章でも、長い文章でも、「エピソード」が入っていれば、人は読んでくれるのです。その「エピソード」が面白ければ面白いほど、多くの人があなたの文章を読むことは間違いありません。
さあ、『言葉の魔術師』になる第一歩を踏み出してください。