お先にどうぞ、ありがとう

執筆者:setoguchi

 「ロード・レージ」という言葉をご存知だろうか? 運転手が自動車の運転中に割り込みや追い越しなどに腹を立てて過激な報復行動を取ることを指し、「車同士の喧嘩」ともいわれています。

 この「ロード・レージ」は近年、アメリカではずっと大きな問題として取り上げられてきましたが、日本でもようやく重要視され始ました。きっかけは、2017年6月5日に発生した、神奈川県大井町の東名高速道路下り線で起きた事故でした。

 「ロード・レージ」対策としては、ドライブレコーダーを設置して、証拠の映像を収めるのが有効といわれています。法的に争われたときに映像や音声があれば、自分はやっていない、相手にやられたという主張が可能になるからです。この事故(事件)をきっかけに、ドライブレコーダーの売り上げが3倍に伸びたそうです。

 さて、これを心理面から検証してみましょう。人は車を運転しているときは、気が大きくなる傾向があります。「ハンドルを持つと性格が変わる」というやつです。車は自分の思い通りに動く鎧のようなもので、自分が守られている空間にいるとの感覚から気が大きくなるのです。したがって、自分の思い通りにならないときは、些細なことでも怒りの感情が出やすくなるのです。

 といっても、強引に割り込まれて、しかもハザードランプも出さなければ普通の人でも頭に来ます。

 ここで怒りを味方につけるやり方(テクニック)の出番となります。割り込まれたとき、割り込んだ車は「譲られた」となります。割り込まれたあなたは「譲った」となります。実は、「譲った」方が「譲られた」方よりはるかに年収が高いことがわかっています。

 それは、そうでしょう。「譲る」という行為は、気持ちと時間の余裕がなければできません。気持ちと時間の余裕がある人に人や有力な情報が集まります。人が集まれば、当然、お金も集まるようになっています。経験則でいっても、割り込んだ車と割り込まれた車の到着時刻は大して変わらないですし、割り込むような荒い運転なら事故を起こす可能性も高いでしょう。では、あなたはどちらを選びますか、ということです。

 「お先にどうぞ」こそ、怒りを味方につける基本。「ロード・レージ」に巻き込まれることなく、どんどんお金持ちになってください。

検索

カレンダー

2022年11月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930 

過去のブログ