人間関係で、「初めて」と「苦手」というキーワードが大きな意味を持ちます。
「初めて」といえば、入学、入社、進学、移動、引っ越しなど、春から夏にかけての出来事に多いですよね。3年に及ぶコロナ禍で、予定通りとはいかないことが増えているでしょうが、「初めて」を経験しないことには前へは進めません。
「苦手」も同じです。職場や学校などの環境で、初めから「苦手だな」と思う人もいれば、付き合い始めてから「ちょっと・・・」と思う人もいるでしょう。
しかし、そういう苦手な人とも付き合っていかなければならないのが社会です。また、移動や引っ越しで新たな環境に慣れるためには、「苦手だから」と新たな人間関係を断ち切るわけにはいかないでしょう。
この「初めて」と「苦手」を克服するのに持ってこいの技があります。コミュニケーション能力を高める最大の武器。それは、相手との「共通点」を見つけることです。
「共通」のもの(こと)なら何だっていいのです。好きな趣味や食べ物でいいですし、好きな芸能人やアイドル、アーチストでもいいですし、好きなブランド(服、靴、カバン、財布など)でも構いません。もちろん、同じものも「共通」です。同じ出身地、出身校、誕生月、誕生日、血液型、星座、やっていたスポーツなどです。
なぜ「共通点」が重要かというと、単純に盛り上がるからです。好きなこと(もの)には、時間を忘れて夢中になりますよね。それを共有する喜び。また、同じこと(もの)も、懐かしさも踏まえて共有する喜びが生じます。これはたまらなく嬉しいものです。
だから、「共通点」が1つあれば、親友になれます。3つもあれば、大親友になれます。
「釣りバカ日誌」の浜ちゃんと社長を思い出してください。「釣り」という「共通点」だけで最高の関係を築きました。
ということは、家族で引っ越しをして、お子さんが新しい学校に馴染めなかった場合、お子さんに「友だちとの共通点を探す」ことを勧めてください。アニメでもヒーローでもお菓子でもスポーツでも何でもいいのです。また、苦手な上司がいたら、その上司との「共通点」を探してください。意外な一致があり、一気に距離が縮まるかもしれません。
「共通点」は、まだコロナ禍の今だからこそ、より良い人間関係を築くための最大の武器になります。