間違った叱り方に対し、今回は正しい叱り方(7つ)を取り上げます。間違った叱り方の逆バージョンとなりますが、確認の意味でも重要ですし、より具体的に説明していきます。
①感情的にならず
感情的なものの言い方に対して、人はどうしても感情的になってしまいます。「売り言葉」に「買い言葉」がいい例ですよね。これでは叱られている方は言うこと聞いてくれません。難しいかもしれませんが、できるだけ冷静に叱るようにしましょう。
②理由を付けて
相手が何で叱られているかわからなければ、意味がないですし、通じません。ちゃんと理由を付けて叱ってください。
③手短に
ダラダラと叱られるほど嫌なことはありません。しかも、長過ぎると初めのうちに何を言われていたのかを忘れてしまいます。できるだけ要点をまとめて、手短に叱るのが効果的です。
④キャラクターに触れず
ここでいうキャラクターとは、太っている、痩せている、背が高い、低いなど身体的な特徴や性格を示しますが、その点に触れたらもはやアウトですよね。今やパワハラによる離職率で悩んでいる企業は本当に多いですが、決して無関係ではありません。絶対にキャラクターに触れて叱ってはいけません。
⑤他人と比較せず
人と比べられることこそ嫌なものはありません。それなのに、どうしても人と比べて叱ってしまいます。とくに子供は傷付きやすいので、比較を止めてください。
⑥根に持たず
「間違った叱り方」で取り上げた「過去を引っ張り出す」と同じです。もう終わっていると思っている過去のことを繰り返し言われると、もう言うことを聞いてくれなくなります。言いたくなることはわかりますが、逆効果です。
⑦個別に
日本人にはこれがとくに重要です。叱る時も、もちろん、褒める時も1対1で行ってください。人前で叱ると、プライドが高い人であればあるほど心が折れてしまいます。褒めるのも厳禁で、褒められていない人はおもしろくなく、ソッポを向いてしまいます。これは兄弟姉妹も例外ではなく、1対1で叱り、褒めてください。
なかなか難しいものばかりかもしれませんが、人間関係を円滑にするためにはどれも必須で、トレーニングを重ねて、あなたも「叱りの達人」になってください。