怒りのマネジメントのブログ一覧です

相手を喜ばせる方法

 ジョン・C・マクスウェルの著書である「人の上に立つために本当の大切なこと」の中に、次のような話が取り上げられています。  19世紀の後半、2人の権力者がイギリス政治の指導者の地位をめぐって争っていました。ウィリアム・グラッドストンとベンジャミン・ディズレーリ。グラッドストンは自由党の党首を30年も続け、4度も首相を務めた人物で、ディズレーリは2度にわたって首相を務め、スエズ運河の株式の買収を指導したことで有名でした。  この2人の政治家とそれぞれ別の日に夕食をともにしたある女性が、2人の印象をたずねられると、こう答えました。  「グラッドストン氏と同席した後、私は彼こそイギリスで最も頭のいい[…続きを読む]
2023/03/05 執筆者:setoguchi

コミュニケーション能力を高める極意③

 「きく」ということには、3つの種類があります。「聞く」「聴く」「訊く」です。  「聞く」とは、あくまでも音を捉えることです。自然に耳に入ることでもあります。「聴く」は、理解に努めているときの姿勢です。心も身体も前のめりで話を聞いているときが「聴く」です。  では、「訊く」とは何でしょうか。ここには尋ねるという意味が込められています。相手の話を興味津々に尋ねながら聞く姿勢をいいます。この「訊く」がコミュニケーション能力を高めるには最も重要なのです。また、「聴く」ことの内容を理解することがポイントになります。つまり、「傾聴」が全ての面でプラスに働くということです。  アメリカでは、以下のような言[…続きを読む]
2023/02/07 執筆者:setoguchi

コミュニケーション能力を高める極意②

 人間関係で、「初めて」と「苦手」というキーワードが大きな意味を持ちます。  「初めて」といえば、入学、入社、進学、移動、引っ越しなど、春から夏にかけての出来事に多いですよね。3年に及ぶコロナ禍で、予定通りとはいかないことが増えているでしょうが、「初めて」を経験しないことには前へは進めません。  「苦手」も同じです。職場や学校などの環境で、初めから「苦手だな」と思う人もいれば、付き合い始めてから「ちょっと・・・」と思う人もいるでしょう。  しかし、そういう苦手な人とも付き合っていかなければならないのが社会です。また、移動や引っ越しで新たな環境に慣れるためには、「苦手だから」と新たな人間関係を断[…続きを読む]
2023/01/29 執筆者:setoguchi

コミュニケーション能力を高める極意①

 人間関係が正しく構築されることほど、大事なことはありません。仕事でも、家庭でも、コミュニケーション能力が高くなればなるほど、その関係はスムーズになります。怒りをコントロールすることもそうですが、以下のことに気を付ければ、コミュニケーション能力が高くなることは間違いありません。  まずは、ボディランゲージです。相手の仕草や動作で、隠している感情がわかる場合があります。  また、自己重要感に気付くことも大切です。自己重要感は「人からよく思われたい」「自分が大切」などの人間の最も重要な欲望のことで、相手の重要度を満たすことが大切だといわれています。そのためには、  さらに。第一印象も重要です。人の[…続きを読む]
2023/01/25 執筆者:setoguchi

パワハラについて パート2

 今回は、パワハラをいかにしないか、どうしたらパワハラにならないか、ということに焦点を当てます。  最近は、部下からパワハラ被害を訴えられることを怖れて、必要な指導まで控えてしまう上司が増えています。上司は、自らパワハラをしないことはもちろん、部下にもさせてはいけません。ただし、必要な指導を適正に行うことまでためらってはならないのです。  そのためには、まず、「恫喝」(どうかつ)と「指導」の違いを明確にすることでしょう。「恫喝」とは、「自分の利益のために罵倒や怒声などにより、相手を畏怖させる行為のこと」です。業務内容とは全く関係ない嫌悪感を伴った人格攻撃を大声で浴びせられれば、それは「恫喝」で[…続きを読む]
2023/01/21 執筆者:setoguchi

パワハラについて

 入社3年目までに会社を辞めてしまう若者が増えているといいます。主な理由のひとつとして、上司からの「パワハラ」が挙がっています。問題は、「パワハラ」をしているとされる側が「パワハラ」を意識していないことと、「パワハラ」を受けているとされる側がうまくかわせないこと。怒られ慣れしていないといえばそれまでですが、双方に問題があると言わざるを得ません。  今回は「パワハラ」を無意識にしてしまっている側を取り上げます。昔は当たり前だったことが、今や「パワハラ」と認定されていることを考えれば、他人ごとではないですし、コンプライアンスのことを考えれば、必要以上に気を付けなければいけません。  私はこれまで様[…続きを読む]
2023/01/15 執筆者:setoguchi

宣言

 今回は、アスリートがどのようにゴール(目標)に到達したか、ひとつのやり方を取り上げます。もちろん、ビジネスにも役立つことは間違いないので、ぜひ実践してみてください。  まず、松坂大輔(現野球評論家)です。彼が小学校6年生のとき、父兄の前でこう言いました。  「僕は、甲子園に出て、優勝します」「僕は、ドラフト1位でプロのチームに入って、そのチームのエースになります」「僕は、100億円プレーヤーになります」  これを聞いた父兄は、大笑いしました。単なる少年の戯言と思ったのでしょう。ところが、みなさんご存知のように松坂は、横浜高校で甲子園大会に出場し、決勝戦でノーヒットノーランの快挙を演じて優勝し[…続きを読む]
2023/01/09 執筆者:setoguchi

プラスの言葉とマイナスの言葉

 「言葉」の大切さを端的に教えてくれるのは、オリンピックでのアメリカの金メダル数です。夏季1061個、冬季115個、計1176個は断トツの世界ナンバーワン。これこそプラスの言葉の成せる業です。なぜなら、ほぼ全員といえるアメリカ人が「できる」としか口にしないからです。  彼らのイメージトレーニングは、「金メダルを獲った」「世界記録を樹立した」からスタートします。その未来から逆算して、今、足りないものをコツコツやっていくのです。未来⇒現在⇒過去という流れ。このために必要なのは、「できる」というプラスの言葉なのです。  その過程で「できない」というマイナスの言葉を使った瞬間、金メダルへの道が閉ざされ[…続きを読む]
2022/12/27 執筆者:setoguchi

魔法の言葉

 今回は「魔法の言葉」を取り上げます。これは、マイナス思考を一瞬のうちにプラス思考へ変えてしまう言葉です。2つ、取り上げます。  1つ目は、「せっかく」です。有森裕子という女子マラソン選手がいました。バルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した日本を代表するランナーです。バルセロナ五輪に出る前のことでした。五輪切符を手に入れるためには、直前の大会に優勝するしかありませんでした。ところが、その大事な大会の1カ月前にオーバーワークがたたって足を故障してしまったのです。  「このままでは間に合わない。オリンピックに行けない」と有森は焦りました。その時です。当時の小出義雄監督が「魔法の[…続きを読む]
2022/12/20 執筆者:setoguchi

正しい叱り方

 間違った叱り方に対し、今回は正しい叱り方(7つ)を取り上げます。間違った叱り方の逆バージョンとなりますが、確認の意味でも重要ですし、より具体的に説明していきます。 ①感情的にならず 感情的なものの言い方に対して、人はどうしても感情的になってしまいます。「売り言葉」に「買い言葉」がいい例ですよね。これでは叱られている方は言うこと聞いてくれません。難しいかもしれませんが、できるだけ冷静に叱るようにしましょう。 ②理由を付けて 相手が何で叱られているかわからなければ、意味がないですし、通じません。ちゃんと理由を付けて叱ってください。 ③手短に ダラダラと叱られるほど嫌なことはありません。しかも、長[…続きを読む]
2022/12/17 執筆者:setoguchi

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